2008-12-09(Tue)
僕らの日記Ⅳ Second Age
2020年3月20日(金曜日)
【富田 穂樽】
「一人ひとりの役割が大事なのね・・・」
睡眠までのひととき、富田 穂樽はベッドの上に寝転び、読書を楽しんでいた。読んでいる本は、冒険者組織関連書籍で、魔術師の本田 仁が書いた「正しい迷宮の歩き方 その1」である。この本には、冒険者組織で冒険者になるために必要な最低限度の知識が書いてある。冒険者組織入団試験の内容から、入団後の職業、部隊編成、装備、各種施設等々、迷宮に入る前までの心構えが余すところなく記されている。
「自分の命を守る上で装備、特に防具には神経を使わなければならない。亜獣と直接戦う前衛の戦士たちはもちろん、後衛の隊員たちも可能な限りの装備を行うべきだ。なぜならば、迷宮内では何が起こるかわからないのだから。あなたを守っていた前衛の戦士が倒れることがあるかもしれない。そうなると亜獣は直接あなたを狙ってくるだろう。しかし、その状況になり、無事に地上に戻ってくることが出来たならば、あなたは十分な幸運の持ち主である。」
入団後の職業は、適性検査によって決まるので自分が何の職業になるかは今の段階では知るすべもない。しかし、父親が罠解除士(引退直前は忍者に転職していた。)、母親が魔術師という家系なので、自分もおそらく前衛職ではなく後衛職になるのではないかと考えていた。
「十分な幸運の持ち主か・・・」
キリが良いところまで読み終えたところで、部屋の電気を消し、眠りに着いた。
【富田 穂樽】
「一人ひとりの役割が大事なのね・・・」
睡眠までのひととき、富田 穂樽はベッドの上に寝転び、読書を楽しんでいた。読んでいる本は、冒険者組織関連書籍で、魔術師の本田 仁が書いた「正しい迷宮の歩き方 その1」である。この本には、冒険者組織で冒険者になるために必要な最低限度の知識が書いてある。冒険者組織入団試験の内容から、入団後の職業、部隊編成、装備、各種施設等々、迷宮に入る前までの心構えが余すところなく記されている。
「自分の命を守る上で装備、特に防具には神経を使わなければならない。亜獣と直接戦う前衛の戦士たちはもちろん、後衛の隊員たちも可能な限りの装備を行うべきだ。なぜならば、迷宮内では何が起こるかわからないのだから。あなたを守っていた前衛の戦士が倒れることがあるかもしれない。そうなると亜獣は直接あなたを狙ってくるだろう。しかし、その状況になり、無事に地上に戻ってくることが出来たならば、あなたは十分な幸運の持ち主である。」
入団後の職業は、適性検査によって決まるので自分が何の職業になるかは今の段階では知るすべもない。しかし、父親が罠解除士(引退直前は忍者に転職していた。)、母親が魔術師という家系なので、自分もおそらく前衛職ではなく後衛職になるのではないかと考えていた。
「十分な幸運の持ち主か・・・」
キリが良いところまで読み終えたところで、部屋の電気を消し、眠りに着いた。